NOVEL DAYSユーザー投稿作品
夕映えの曠野に死す
-
一般小説
甘粕正彦,大杉栄,伊藤野枝,満洲,映画,亡霊,帝国陸軍
作品タイトル:夕映えの曠野に死す
エピソード名:第13話
作者名:tera-tera
歴史 | 完結 | 13話 | 19,887文字
関東大震災後のドサクサのさ中、当時人気のアナキスト大杉栄、そして伊藤野枝と一人の少年を含め3人が憲兵隊に殺された。その犯行を認めたのが憲兵甘粕正彦大尉だ。甘粕は、罪に問われ、3年の刑に服したが、後に満州に忽然と現れる。当時の満州は日本の生命線とも目され、帝国陸軍による支配が進んでいた。その地で活躍の場を与えられた甘粕は、いつしか軍部の信頼を得て、満洲映画協会の理事長に登用される。そんな甘粕の内面を探りに、亡霊となった大杉栄と伊藤野枝、そして少年が訪ねていく。