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六点リーダー+類別ミステリー集成(無月の水ミステリーガイドブック上)

  • 一般小説

    類別ミステリー集成,ニューリードアゲイン,完読補助,六点リーダー,無月の水

    作品タイトル:六点リーダー+類別ミステリー集成(無月の水ミステリーガイドブック上)

    エピソード名:十一章 六点リーダー

    作者名:santan

    創作論・評論 | 連載中 | 11話 | 4,776文字

    無月の水 ミステリーガイドブック
    ---六点リーダー---

    あらかじめ、各章の主要な展開を六つにまとめている。後の先の後は、冒頭と末尾、間四件は各章のあいだのことである。後の先①、間四件②③④⑤、先の後⑥を合わせて、六項目、六点リーダーである。
    後の先と先の後には、『疑問』『仮説』『否定』『新事実』のひとつをいれている。
    間四件には、『状況文』『移動文』『目的文』『観察文』をいれている。重複、含めて、四回、使用している。この間四件に挟まれた文章のなかに重要な手掛かりを配置している。つまり、ネタバレのレベルが低い要約とも言える。

    わたしは、このように、すべての章にリーダビリティを高める展開をいれている。読者に楽しんでもらうための作家努力である。
    六点リーダーは、類別プロット表にも記載している。伏線の位置などをおおまかに判別できるようにしてある。
    ロジカルミステリーは、考えてつくるジャンルであり、その一例とも言える。

    ---類別ミステリー集成---

    アリストテレスの十範疇をベースに、ミステリーの主要展開を二十項目に分類した。不束三探オリジナルの創作物分類表である。
    参考にした資料は、「弁論術、詩学、分析論など――アリストテレス」「三つの棺――ジョン・ディクスン・カー」「探偵小説の歴史と技巧――フランソワ・フォスカ」「探偵作家論――ヘンリー・ダグラス・トムソン」「続・幻影城――江戸川乱歩」である。
    あらかじめ、類別ミステリー集成のなかにも明記している。

    もっとも古い文献は2000年以上まえ、もっともちかしい文献は80年以上まえである。どれも同一の表現・分類にならないように意識している。
    不束三探はあらかじめ、自分のなかのミステリー理論を構築してから、書くタイプである。この類別ミステリー集成も同様である。
    全項目をひとつひとつ説明した文章も存在している。
    自分のなかのトリックミステリー理論に、瑕疵が生まれないようにしている。
    おもに、トリック(仕掛け)、リトリック(動機)、フラグアトゥルー(伏線回収)、スリーアクト(三幕)、リーダビリティレトリック(修辞技法)を扱っている。こちらの資料文献では、カサイ袋の最愛で使った全要素を説明している。ふだんから、こういった分類表にあてはめながら、小説のシナリオを書いている。
    ミステリーのトリックの種類をよく知らない読者にとって、役立つのではないだろうか。
    不束三探の変質的な作家努力のひとつである。
    この類別ミステリー集成と作品ごとの類別プロット表と照らし合わせることで、索引・検索を可能にしている。