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狩野岑信 元禄二刀流絵巻

  • 一般小説

    歴史,江戸時代,元禄時代,江戸美術,狩野派,職業もの,男主人公,絵師,武士,狩野岑信

    作品タイトル:狩野岑信 元禄二刀流絵巻

    エピソード名:第37章 はぐれ新陰流

    作者名:kanohafan2b

    歴史 | 連載中 | 39話 | 113,462文字

     狩野岑信は、江戸中期の幕府御用絵師である。竹川町狩野家の次男に生まれながら、特に分家を許され、さらに、父や兄を差し置いて、御用絵師総上席、狩野派最初の奥絵師となった。

     特筆すべき代表作もないことから、従来、時の将軍に気に入られて出世しただけの男と見られてきた。しかし、彼は、主君が将軍になったその年に死んでいるのである。これはどういうことなのか。

     彼の特異な点は、「松本友盛」という主君から賜った別名(むしろ本名)があったことだ。この名前で、土圭之間詰め番士という武官職をも務めていた。

     舞台は、赤穂事件のあった元禄時代、生類憐れみの令に支配された江戸の町。主人公は、様々な歴史上の事件や人物とも関りながら成長して行く。

     これは、絵師と武士、二つの名前と二つの役職を持ち、張り巡らされた陰謀から主君を守り、遂に六代将軍に押し上げた謎の男・狩野岑信の一生を読み解く物語である。

    書影画像:狩野岑信筆「菊慈童図」(自己所蔵)