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2018/06/16

第1回 『メイド喫茶小説大賞』結果発表です。

異端の小説新人賞『メイド喫茶小説大賞』の第1回がついに終了いたしました。どんな結果になるのか開催側も予想が付きませんでしたが、終わってみれば良作揃いだったようです。


■受賞作品

佳作
ボス猫アネゴの恩返し

佳作
ここはメイド喫茶『アキバ絶対領域』
 

■全体講評

実在のメイドカフェをテーマにした小説というなかなか縛りの厳しい賞だったにもかかわらず、多数の投稿をいただき本当にありがとうございました。
実在のメイドさんのアイコンをご利用いただいた方もいらっしゃって、とても楽しく作品を拝見することができました。
どの作品でも、きちんと設定資料に基づいて実店舗で行っている掛け声やメニューを忠実に作品へ盛り込んでいただけた点もとても感動いたしました。
当店としても初の試みでしたが、関係者の皆様ならびに応募者の皆様のお力で満足いく新人賞になったかと思います。
あらためてお礼申し上げます。また第二回の開催が決まりましたらその際もぜひよろしくお願いいたします! 


■主催社による受賞作品へのコメント

佳作
ボス猫アネゴの恩返し

「猫が人間の姿になって恩返しをする」という当店の設定をとてもうまく活かしていただいたなという印象の作品でした。
実際の店舗写真やメイドさんを多数登場させていただいたので、本当にアネゴがお店で働いている姿を想像して楽しく読むことができました。
コミカルな掛け合いをベースに進行しつつも、最後はホロリと感動させる構成もお見事でした!

佳作
ここはメイド喫茶『アキバ絶対領域』

当店のバックグラウンドとなるストーリーを深堀りして物語性を持たせていただいたような作品で、とても興味深く読むことができました。
絶対領域でお給仕する猫たちそれぞれの恩返しストーリーを深堀りして作品化できたら楽しいだろうな、と新しい事業アイデアを閃かせていただいた作品です。
基本的にはメインストーリーの世界観で進行しつつも、きちんと当店の写真や設定を織り交ぜていただけた点もとてもよかったと思います。


■江崎びす子先生による受賞作品へのコメント

江崎びす子先生
(イラストレーター・漫画家)

佳作
ボス猫アネゴの恩返し

設定がキャッチーで、話も入ってきやすいので小説が苦手な私でも読みやすかったです。
トークメーカーの機能と上手くマッチした作品だと思いますが、変身後のアネゴはシルエットで表した方が読み手の想像力に任せられるので良いかもしれません。

佳作
ここはメイド喫茶『アキバ絶対領域』

小説らしさはこちらの方が強かったです。
トークメーカーより普通の縦読みの小説の方が相性が良さそうな作品。設定やストーリーはもう少し読者の興味をひくようなひねりが欲しいところです。


■佐藤星生先生による受賞作品へのコメント

佐藤星生先生
(1UP情報局編集長)

佳作
ボス猫アネゴの恩返し

こちらの作品は、キーになる「アネゴ」の感情変化が読みどころになっていて、非常に読みやすくテンポよくストーリーが進行していくのがポイントだ。登場人物も少ないながらも、知られざる「アネゴ」の過去、そして人間化してからの立ち振る舞いのギャップが実にコミカルで、その抑揚が面白い。まるで不器用な新人メイドが実際のお店に入店したかのような臨場感がある。
構成としては、キャラのビジュアルも一つのポイントになっている。カラー写真で非常に多彩。多数の表情パターンに加え、店内の写真、イメージ写真などを効果的に使用。このまま美小女系ノベルゲームに仕上がりそうなほど、構成がいい。

佳作
ここはメイド喫茶『アキバ絶対領域』

文章量こそ多いが、現代、過去と話が見事に展開していくため、あっという間に作品の世界にのめり込みながら読み進めてしまった。主人公「五郎」が回想を交えながら、半ばストーリーテラーのようにストーリーを説明していくスタイル。序盤から感情移入しやすかった。

楽しいメイド喫茶が今回のコンテストの主題だが、あえて中盤シリアスな展開に持っていった筆者の創造力、筆力に驚いた。ファンタジー要素が詰まっているが、お店の特徴であるメニュー、そして近隣の地名と、秋葉原愛、お店愛がところどころ見え隠れするところも評価したい。エピローグにある「出会いと、不思議のある場所――」という一文が、「アキバ絶対領域」のすべてを表現している言葉。これを最後にもってくるあたりもニクい。


■架神恭介先生による受賞作品へのコメント

架神恭介先生
(作家、漫画原作者、ゲームデザイナー、サロンオーナー)

佳作
ボス猫アネゴの恩返し

店本来の設定を使って、そこに強いキャラを投げ込んでみた、ある意味、正統的な作品。
アネゴは最後に思い切りデレてたので、ツンデレヒロインだとも思いました…。

佳作
ここはメイド喫茶『アキバ絶対領域』

猫が人間になるという店本来の設定の前に、人間が猫になるというストーリーを差し込むことで世界が円環的になり、より柔らかでハッピーな世界観になっていたと思います。
一方でドラマ性も強く、ミステリ要素で読者を飽きさせず、読ませる力と読後感の良さ、さらには店のコマーシャルまで兼ね備えた隙のない作品だと感じました。
あえて言うなら主要キャラがやや薄味ですが、短編であることを考慮すればさほどの問題ではないとも思います。


■至道流星による受賞作品へのコメント

至道流星
(経営者、投資家、小説家)

佳作
ボス猫アネゴの恩返し

設定に成功しており、出だしから良いですね。
仮にお店から小説を請け負って執筆したとしたら、納品時にお店側に喜んでもらえる良い仕事だと思います。導入部、キャラの掛け合いのテンポ、読みやすさ、文章量、すべてが丁度よい塩梅です。ここまで読めば、お店に行ってみたくなること請け合いでしょう。
いやこれは……もしかしたら小説にも、企業PRやお店PRに活用してもらう余地があるのでは?
漫画には、サービス4コマとか企業漫画とか、さまざまなPRの仕事があるじゃないですか。そうしたPRサービスは小説では厳しいと思われてきましたが、トークメーカーのキャラクター会話形式を用いて小説分野でも企業PRの需要を掘り起こせるのではないかと、思わずビジネスプランを考えさせられる作品でした。

佳作
ここはメイド喫茶『アキバ絶対領域』

落ち着いた冒頭の出足から、前世の舞台が織り込まれ、程よいミステリ風味も相まってページを捲りたくなる作品です。一方で、この関係図が成立した理由などは不明瞭だったように思うので、ラスト方面や世界観を再構築すると作品に力が出るように思います。

異世界転生小説が大流行中ですが、ある意味メイド喫茶は現代の異世界みたいなもので、何でも受け入れられる素地があるのかもしれません。転生作品との親和性が高そうです。メイド喫茶小説の可能性が垣間見えた気がしました。

【本件に関するお問合せ先】
未来創造株式会社 広報担当
https://miraisz.com/
連絡先:info@miraisz.com

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